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伝統野菜寺津ごぼうの産地見学をしてきました!

2017.11.14
11月7日AM10時半~12時半まで最近無いような青空のもと、寒河江1名、天 童1名、山形8名、南陽2名、職員8名、合計20名が天童産直センター事務所に集まり、5年ぶりとなる天童産直センターさんとの交流会を開催しました。 
まず最初に、佐藤清雄専務理事より「共立社さんからは、さくらんぼ、桃などの果物中心にしながら、近年は小松菜やごぼう、長ねぎといった野菜なども扱っていただくようになり、年間を通してのおつきあいをさせていただき大変感謝しております。今年は天候に恵まれず、農家にとって苦労の多い年でしたが、そのような状況も含めて見学して行っていただきたいし、利用の方もよろしくお願いします」との挨拶がありました。
 次に、小松菜の生産者の白田さんと今年から加わった大石さんの自己紹介と、共同購入の阿部商務からの取り組み状況の報告の後、生産者の軽トラックを先頭に、5台の車に分乗して、それぞれの園地に向かいました。 
最初に見学したのは、白田さんの小松菜畑です。白田さんからは、農薬は極力減らして栽培していること、畑は連作障害を防ぐために4か所でローテーションを組んで回していること、相場が安過ぎる時は包装資材と手間を使うだけ損になるので破棄する年もあるといった話がありました。 その後は、白田さんの手ほどきでほぼ参加者全員が小松菜の収穫体験をし、しゃがんだままの体制で広い畑で収穫作業をする苦労を体験しました。
次に訪れたのが、佐藤専務の伝統野菜「寺津ごぼう」の畑です。今回案内されたのは、最上川の土手下にある畑でした。行ってみると、すでにごぼうを収穫するための1m程の穴が掘ってあり、佐藤専務はそこに腰上まで入って寺津ごぼうの生産について熱心に説明をされました。ごぼうは、葉の長さと地中のごぼうの長さがほぼ同じであること、無肥料で栽培し、農薬(除草剤)は播種の時の一回しかせずに、除草はすべて手作業であること、砂と泥が程よく混じっている土が一番ごぼうの栽培に適していること、4月20日ごろ、5月の連休、6月10日ごろの3回に分けて播種(種まき)をし、9月末ぐらいから収穫始めて、年末年始の料理に使えるよう12月末まで収穫・出荷していること、品種は、白肌でやわらかな肉質が特長の「柳川理想」であること等が話されました。また、寺津ごぼうは、最上川の舟運と土がごぼうなどの根菜類の栽培に適していた事で江戸時代から盛んに行われ、昔はそれで十分に生計を立てて行けたが、今は栽培の難しさと収穫の大変さと、ごぼうの消費自体が落ち込んでいて割が合わないため、生産者が減る一方で、今ではある程度の規模でやっているところは自分も含めて2名になっていることなどが話されました。その後収穫体験に移りましたが、その難しさと大変さのためか実際に体験された組合員は3名でしたが、長く見事なごぼうを掘り出す事に成功すると、「ワーッ!」と歓声が沸き上がり、大変さを肌で感じつつ、楽しく見学と体験を終えることができました。
その後は、また天童産直センターの事務所前に戻り、参加組合員を代表して、山形の伊藤薫さんから閉会に際して「今日はお忙しい中、対応していただきありがとうございました。実際に小松菜やごぼうの生産の話を聞き、また収穫体験もしてみて、あらためてその大変さ・難しさを実感することができました。今後は、生産者のご苦労を思い浮かべながら利用していきたい。今後ともよろしくお願いします」と挨拶をいただき、無事に交流会を終えることができました。


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