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9月20日産直委員会で舟形マッシュルームさんを見学してきました。(第6回産直交流会)

2013.09.26
新庄、酒田、鶴岡の組合員、職員 30名で、舟形マッシュルームさんと交流会を開催しました。

産直交流会は今回がはじめてですが、3年前から舟形マッシュルームさんには地域の交流会や、産直実務者会議での講演なども含めご協力をいただいています。

1.マッシュルーム栽培見学
早速長沢社長さんから、マッシュルームつくりを工程に沿って案内してもらいました。最初に培土作りの棟に向います。培土作りでは、材料に以前は稲わらを使っていましたが、一昨年の原発事故以降、放射能汚染問題で使えなくなり、それ以降はオーストラリア、ニュージーランドからの麦わらを使わざるをえなくなったと説明がありました。となりのハウスでは、植菌したマッシュルームの床に土の代わりにブラックピートモス(冷たい水で保存されていて微生物やプランクトンなどが少ない)で覆土しているところでした。昔は山の赤土を使っていたので消毒が不可欠だったが今は有機栽培で農薬が使えないためピートモスを使用しています。見学の最中も、時々社長からここから先に出ないでくださいと声がかかり細かい管理に気をつけられていることが伺えます。社長も含め原則栽培者以外入室禁止になっています。今回は今日で収穫が終了する29号棟を特別に見学させてもらいました。
ハウスの中は床いっぱいにブラウンマッシュルームが収穫を待っていました。ブラウンとホワイト栄養価は同じかの質問に、ブラウンのほうが味も香りも強いが、欠点は料理に色をだすこと。栄養価も高いが値段は同じ(笑)。ブラウンが原種に近く、ホワイトは突然変異から育種したもの。誘蛾灯に虫がいっぱい付いていますが、これはほとんど人間が持ち込んだもの。実は雑菌を含め汚染源の大半はほとんど人間が持ち込みます。と説明がありました。

2.マッシュルームの試食と交流会
 
長澤社長さんのあいさつ  最初は12棟のハウスからスタート、あちこちに増設して現在全部で40棟になりました。おかげさまできのこをいくら作っても足りない、フル稼働の状況です。現在1日1トン800kgを生産しているがぎりぎりです。今倍の80棟を目指しています。近くの長沢小学校の跡地に見学棟や調理コーナーも備えた施設にしたいと考え来年から取り組む予定です。 マッシュルームのボイルエキスの試飲しました。加熱調理したときのエキスで今までは浄化槽にいっていたもの。味もいいしもったいないのでポットにいれて、会社に来た方に飲んでもらっていたのですがマスコミに取り上げられて一部で話題になっています。肉とか魚のエキスと混ぜるともっと美味しくなるので調味料として使ってもらっています。続いて乾燥マッシュルームのぺペロンチーノの紹介。皆さん共働きで忙しい、でもインスタントではなくちょっとひと手間かけましょうよ。というメッセージをもったシリーズの商品第1号です。食品の安全安心は当たり前で、有機栽培とか差別化した時代もありましたが、それも当たり前になり私たちはそこもクリアしてきました。そういう過程の中で、私たちが台所に立たなくなってきました。マッシュルームも料理をして手をかけてもらわないと消費が増えません。皆さんにあったかい食卓にしていってもらいたいし、生協さんにはそういう役割も期待していると話されました。 その他採れたてのマッシュルームと破材を使ったマッシュルームの佃煮を試食しました。意見交流のなかではマッシュルームも含め、きのこは水でさっと洗う。水につけておくと、水を吸ってしまっておいしくなくなります。とアドバイス。社長さんが商談のため須田係長さんにバトンタッチ。
店で購入するのは中が茶色っぽいが今日マッシュルームを試食して、ピンク色になっているのはなぜですか。これは今採れたてのもので、鮮度抜群の証し、時間が経つと茶色になってきます。ボイルのエキスですが、使いやすさを考えると顆粒や固形にする計画はありますか。 今県にも相談して真空冷却してスプレードライなどにすることを検討しています。など質問に答えていただきました。
 最後に「みなさんにマッシュルームを広めるには料理講習会が手短でいいと思うので、講師などだしていただいてそのような勉強会も開きながら広めていきたいですね」と地元を代表して岸議長さんから閉会の挨拶がありました。

舟形マッシュルームさん、 繁忙期のなか、交流会の時間を作っていただきありがとうございました。
 

 



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