INFORMATION お知らせ
8月31日新庄泉田さといも生産組合と交流会を行いました。(第6回産直交流会)
2012.09.03
8月31日残暑の中、新庄市の北部、泉田地区の奥山農園さんに組合員、職員16名でうかがい、さといも、ねぎを見学しました。
泉田さといも生産組合代表 奥山農園の奥山聡さんより、「連日の暑さで人間も熱中気味ですが、この暑さと雨がないため作物はそれ以上に大変です。里いもは、水分をほしがる作物ですので灌水をしているが追いつかない状態です。一方ねぎは、乾燥には強いので比較的順調です。いまから実際に畑を見ていただいて意見交換できれば」と挨拶をいただき畑に向かいました。
ねぎの畑へ
昨年から固定種の千住ねぎを作るようになった、品種は「吉蔵」。 F1品種といって近年収穫量はよいがあまり味を重視しないねぎが多く出回るようになった。揃いがよくて病気にかかりにくいので作るのは楽なんだけどすじっぽくておいしくない。一方育種に10年はかかるこちらは固定種で、おいしいがそろいは悪く病気になりやすい。土作りをはじめ、きちんと管理していかないと作れないねぎ。でも食べ比べるとすぐにその違いがわかる。浅草の千住ねぎ専門店からぜひ作って欲しいと依頼され昔作っていたこともあったので再びこだわったおいしいねぎを作るようになりました。
肥料は堆肥など有機質肥料中心だがちょっとだけ足りない分化成肥料を使っている。現在は、この吉蔵が7割、連作障害が出ている畑はむずかしいので3割がF1種の「夏扇」です。土寄せは6回やっている。 奥山さんは一本ねぎを抜いて見せてくれました。白いのは、農薬ではなく、きゅうりなどと同じように暑さから身を守るためブルームを出しているから。しっかりと根を張っていて抜くのも大変そう。このねぎの特徴は節間(せつかん)が短いこと、これがやわらかい証拠です。抜いたねぎを大事に赤ちゃんをだくようにして写真撮影。共同購入では9月末から雪降る前の11月はじめぐらいまで。奥山さんのこだわりのねぎをぜひご利用ください。
さといもの見学 お盆や、新庄まつりに山形産のさといもが食べられる貴重な里芋
今年は全般的に生育がよくないと前置きされてから説明をしてもらいました。さといもは5月に定植をして2.5haぐらい作っているがお盆の時期に向けて収穫するので、収量は少ないが半分以上を収穫してしまう。今年は雨がふらずこの暑さでどうしようもなくてしかたなく水を引いてやっている。お盆の時期は山形産のさといもはなく、宮崎産はどうしてもがつがつしているので、この時期に山形産のさといもが欲しいと要望されて作り始めた、品種は土垂。さといもは5℃以下になると凍ってしまうので、冷蔵庫には入れないで保存したいときには冷凍したほうがよい」とアドバイスがありました。参加者からは、お盆も新庄まつりでもおいしいくいただいていますが確かに若い感じがする。そういう理由なのですねと納得。共同購入では9月3週までの扱いになります。
冷房の効いた作業場で交流会
パートさんも雇っていて、今は労働環境をよくしないと3日でやめてしまう現実がある。そのために昨年冷房を設置したとお話がありました。泉田さといも生産組合は当初6名で始めたが、、現在は4人、さといも生産は相当な設備がないと難しい。組合を残すためにどうしていったらいいか考えて一名の方と共同経営をしている。私のところで里芋の種芋だけで3トン使う。
私たちはなるべく農薬を使わないように栽培をしたいと思っているが、使わないための技術が追いついていない。人間の力や技術によってなるべく農薬などを使わなくていいようにしていくという努力をしているが、天候などの影響を考えると農薬を使わざるをえない現実もあることもわかってほしい。農業の現場は後継者問題、重労働のためによる働き手不足。みなさんにおいしく安全なものを届けるためには労力も必要だし、ますます技術を勉強していかなければいけないと実感している。
連作についての質問には、当初3年ぐらい大丈夫かと思っていたが、1年ごとにかえないと同じものをうまく作れない。畑はもともと転作田なので、その構造が影響して悪さをするのでは。農薬や機械もない時代、昔の農家には知恵があった。農薬や機械に頼らないとやっていけないような農業になっている今、そういう知恵が必要になってきていると思っている。売り先について、私たちのこだわりが(生協のような)いかに直接わかってもらえるようなところとつながっていけるかだと思う。啓発も含め農家自体訴えていく、今後はそういう仕事も増えていくのではないか。越冬人参について 今年もこの暑さでなかなか芽が出ないのがわかっている。それと一昨年は、大雪で1.5mの雪を掘って収穫した。機械で収穫するのに5日もかかり経費倒れになってしまった。皆さんに届けたいと思う一方、経営的には成り立たなかった。今後どうするか厳しい状況。また奥山さんは昔の知恵の一つである気象を予想する「寒だめし」という作業をやりはじめ、今年の夏は涼しいと予想したが外れてしまいましたと苦笑い。これも異常気象の影響なのかと思ってしまいました。奥山さんの農業にかける情熱と農業の現実にちょっとでもふれた貴重な時間でした。ありがとうございました。
途中尾花沢の花笠地蔵で「雨ごい」のお参りをして帰りました。
泉田さといも生産組合代表 奥山農園の奥山聡さんより、「連日の暑さで人間も熱中気味ですが、この暑さと雨がないため作物はそれ以上に大変です。里いもは、水分をほしがる作物ですので灌水をしているが追いつかない状態です。一方ねぎは、乾燥には強いので比較的順調です。いまから実際に畑を見ていただいて意見交換できれば」と挨拶をいただき畑に向かいました。
ねぎの畑へ
昨年から固定種の千住ねぎを作るようになった、品種は「吉蔵」。 F1品種といって近年収穫量はよいがあまり味を重視しないねぎが多く出回るようになった。揃いがよくて病気にかかりにくいので作るのは楽なんだけどすじっぽくておいしくない。一方育種に10年はかかるこちらは固定種で、おいしいがそろいは悪く病気になりやすい。土作りをはじめ、きちんと管理していかないと作れないねぎ。でも食べ比べるとすぐにその違いがわかる。浅草の千住ねぎ専門店からぜひ作って欲しいと依頼され昔作っていたこともあったので再びこだわったおいしいねぎを作るようになりました。
肥料は堆肥など有機質肥料中心だがちょっとだけ足りない分化成肥料を使っている。現在は、この吉蔵が7割、連作障害が出ている畑はむずかしいので3割がF1種の「夏扇」です。土寄せは6回やっている。 奥山さんは一本ねぎを抜いて見せてくれました。白いのは、農薬ではなく、きゅうりなどと同じように暑さから身を守るためブルームを出しているから。しっかりと根を張っていて抜くのも大変そう。このねぎの特徴は節間(せつかん)が短いこと、これがやわらかい証拠です。抜いたねぎを大事に赤ちゃんをだくようにして写真撮影。共同購入では9月末から雪降る前の11月はじめぐらいまで。奥山さんのこだわりのねぎをぜひご利用ください。
さといもの見学 お盆や、新庄まつりに山形産のさといもが食べられる貴重な里芋
今年は全般的に生育がよくないと前置きされてから説明をしてもらいました。さといもは5月に定植をして2.5haぐらい作っているがお盆の時期に向けて収穫するので、収量は少ないが半分以上を収穫してしまう。今年は雨がふらずこの暑さでどうしようもなくてしかたなく水を引いてやっている。お盆の時期は山形産のさといもはなく、宮崎産はどうしてもがつがつしているので、この時期に山形産のさといもが欲しいと要望されて作り始めた、品種は土垂。さといもは5℃以下になると凍ってしまうので、冷蔵庫には入れないで保存したいときには冷凍したほうがよい」とアドバイスがありました。参加者からは、お盆も新庄まつりでもおいしいくいただいていますが確かに若い感じがする。そういう理由なのですねと納得。共同購入では9月3週までの扱いになります。
冷房の効いた作業場で交流会
パートさんも雇っていて、今は労働環境をよくしないと3日でやめてしまう現実がある。そのために昨年冷房を設置したとお話がありました。泉田さといも生産組合は当初6名で始めたが、、現在は4人、さといも生産は相当な設備がないと難しい。組合を残すためにどうしていったらいいか考えて一名の方と共同経営をしている。私のところで里芋の種芋だけで3トン使う。
私たちはなるべく農薬を使わないように栽培をしたいと思っているが、使わないための技術が追いついていない。人間の力や技術によってなるべく農薬などを使わなくていいようにしていくという努力をしているが、天候などの影響を考えると農薬を使わざるをえない現実もあることもわかってほしい。農業の現場は後継者問題、重労働のためによる働き手不足。みなさんにおいしく安全なものを届けるためには労力も必要だし、ますます技術を勉強していかなければいけないと実感している。
連作についての質問には、当初3年ぐらい大丈夫かと思っていたが、1年ごとにかえないと同じものをうまく作れない。畑はもともと転作田なので、その構造が影響して悪さをするのでは。農薬や機械もない時代、昔の農家には知恵があった。農薬や機械に頼らないとやっていけないような農業になっている今、そういう知恵が必要になってきていると思っている。売り先について、私たちのこだわりが(生協のような)いかに直接わかってもらえるようなところとつながっていけるかだと思う。啓発も含め農家自体訴えていく、今後はそういう仕事も増えていくのではないか。越冬人参について 今年もこの暑さでなかなか芽が出ないのがわかっている。それと一昨年は、大雪で1.5mの雪を掘って収穫した。機械で収穫するのに5日もかかり経費倒れになってしまった。皆さんに届けたいと思う一方、経営的には成り立たなかった。今後どうするか厳しい状況。また奥山さんは昔の知恵の一つである気象を予想する「寒だめし」という作業をやりはじめ、今年の夏は涼しいと予想したが外れてしまいましたと苦笑い。これも異常気象の影響なのかと思ってしまいました。奥山さんの農業にかける情熱と農業の現実にちょっとでもふれた貴重な時間でした。ありがとうございました。
途中尾花沢の花笠地蔵で「雨ごい」のお参りをして帰りました。