「2011ユニセフやまがたのつどい」が開催されました
2011.11.05
「2011 ユニセフやまがたのつどい」が11月4日(金)に山形市保健センター(霞城セントラル3階)で開催され、県内各地から76名が参加しました。この「ユニセフのつどい」は、ユニセフへの理解と関心を高め楽しく交流しよう、と山形県生協連が主催して毎年開催しています。
はじめに、宮城県ユニセフ協会の五十嵐栄子さんから、今回の東日本大震災によって50年ぶりに日本国内で行なわれたユニセフ支援活動について報告がありました。
ユニセフは、東日本大震災直後より、緊急・復興支援において、次のような取り組みを行いました。
①緊急救援物資の調達・配布
3月19日、ユニセフの支援物資第1便として飲料20トンが宮城県に到着し、その後も水、紙おむつ、お尻ふき、子ども用肌着、靴、玩具などを国内の支援企業やユニセフ物資供給センターの協力を得て調達。長年にわたるユニセフのパートナーであり、既に被災各地の避難所などへの物流ルートを確立していた被災地の生活協同組合等の協力によって、迅速に輸送・配布することできました。
②子どもにやさしい空間
大きな災害を経験し、非日常の中にいる子どもたちは、みな心にストレスや恐怖を抱えています。それが深い心の傷となる前に、一刻も早く心理社会的な支援(心のケア)を始めることが重要です。日本ユニセフ協会は、子どもたちが安心できる場所で、遊びや周囲の人々とのかかわりの中で心を開放できるよう、各地の避難所で『子どもにやさしい空間』づくりを進めました。
③『バック・トゥ・スクール(学校へ戻ろう)』キャンペーン
学校の再開は、子どもたちの“日常”の復興の第一歩です。4月の入学式・始業式に向けて、学校再開への様々な取り組みがおこなわれました。まず授業の再開に不可欠な文房具などの学用品を岩手県では被災した小中学校に在籍する全生徒に、宮城県でも73校の小中学校の生徒に、合計2万セットを届け、また、パソコンやプリンターなど先生方が必要とする機器類、学校活動再開に必要な机・椅子などの備品を100校を超える小中学校に提供しました。
④『ちっちゃな図書館』プロジェクト
被災した子どもたちが一刻も早く心の平穏を取り戻すことができるよう、「絵本」と「笑顔」を届けようと始まった支援プロジェクト。日本全国に絵本の寄贈を呼びかけると、続々と寄せられた絵本や児童書、紙芝居、そして被災地を応援する気持ち。それらを対象年齢に合わせたミニ図書館セットにして、避難所や小・中学校、幼稚園、保育園、そして子どものいる家庭へと届けています。3月26日に呼びかけをスタートしてから約2ヶ月半、すでに13万冊の図書が被災地に届けられました。
⑤ユニセフこどもバス遠足
岩手県、福島県では、子どもたちの心のケアの一貫として、避難生活を贈る子どもたちや原発事故の影響で外遊びの出来ない子どもたちを対象に、安全な場所で思いっきり外遊びを楽しむバス遠足を実施しています。
⑥プレイセラピー講習の拡大展開
震災が起こったその日、日本ユニセフ協会が発信したのは、「子どもたちの近くに寄り添うこと。子どもの言うことに耳を傾けること。子どもたちが安全に過ごせる、子どもに優しい空間を作ること。子どものためのおもちゃなどを用意し、子どもたちが遊ぶよう勇気づけること」といった、家庭でできる子どものための心のケアのヒントでした。
⑦乳幼児健診、予防接種の本格的な再開
5月~6月にかけて、ようやく被災地各地での乳幼児健診・予防接種が本格的に再開され始めました。緊急救命の医療が優先される中で、幼い子どもを抱えるお母さんたちは、こうした健診を待ち望んでいました。日本ユニセフ協会は、必要な機器類(診療用具、身長・体重計など)、ワクチンや保冷庫、医師や保健師の巡回のための車両などを提供して、母子保健行政のサポートをしています。
⑧子どもに優しい幼稚園、保育園の建設支援
日本ユニセフ協会は、宮城県と岩手県の被災地の自治体からの要請を受け、保育園や幼稚園等の仮設園舎の建設や大規模な修繕のための支援活動を展開しています。
お昼には、おなじみの「ネパールカレー」と「サーデコアル(簡単なじゃがいも料理)」が振舞われました。これは山形市内の「ぶどうの家」の手作りによるもので、スパイスの効いたカレーですが、辛さは初心者むけに優しい味に仕上がって、美味しく好評でした。そのほか、「ネパール紅茶」やぶどう家特製の「クッキー」も振舞われました。なお、お昼代の500円は材料費を抜いた分をユニセフ募金といたしました。
また、今年は同時開催として、宮城県ユニセフ協会作成の写真パネル「東日本大震災」展示や、ユニセフグッズ販売なども行われました。
午後はメイン企画として、大石田町地福寺住職の宇野全匡さんに「ネパール・ズビン村の自立創造を支援」と題して、お話をしていただきました。
一人のジャナリストが、1996年にネパール・ズビン村にたどり着いた理由。そこでの一人の青年クナシュリとの出会い。村をより住み易くしたいという願いを叶えるために、日本で学ばせようとして経緯。そして、日本でのホームシティ先として選ばれたのが、山形県大石田町鷹巣地区の地福寺だったこと。そして、そこからズビン村の人々の経済的・精神科的自立を目標として、1997年から支援が始まったこと。そして、それ以降、毎年二人ずつの青年を受け入れていること。支援にかかわる人々全員が、学びあい与え合って、成長していく様子を、仏教の講話を交えながら、お話をしていただきました。宇野全匡住職の心に響くお話に、皆さん時間を経つのも忘れ、聴き入っていました。
最後に、県連の大友廣和専務より、今年のユニセフ活動について報告があり、ハンド・イン・ハンドや募金の目標達成について提案されました。そして、西置賜生協の鈴木敦子さんより「宇野住職のお話を聞き、檀那(ダーナ)という言葉が、喜びの心をもって他人に財物などを施すこととわかり、ユニセフ活動にも通じることだと思いました」と閉会の挨拶があり、ユニセフのつどいを終えました。
はじめに、宮城県ユニセフ協会の五十嵐栄子さんから、今回の東日本大震災によって50年ぶりに日本国内で行なわれたユニセフ支援活動について報告がありました。
ユニセフは、東日本大震災直後より、緊急・復興支援において、次のような取り組みを行いました。
①緊急救援物資の調達・配布
3月19日、ユニセフの支援物資第1便として飲料20トンが宮城県に到着し、その後も水、紙おむつ、お尻ふき、子ども用肌着、靴、玩具などを国内の支援企業やユニセフ物資供給センターの協力を得て調達。長年にわたるユニセフのパートナーであり、既に被災各地の避難所などへの物流ルートを確立していた被災地の生活協同組合等の協力によって、迅速に輸送・配布することできました。
②子どもにやさしい空間
大きな災害を経験し、非日常の中にいる子どもたちは、みな心にストレスや恐怖を抱えています。それが深い心の傷となる前に、一刻も早く心理社会的な支援(心のケア)を始めることが重要です。日本ユニセフ協会は、子どもたちが安心できる場所で、遊びや周囲の人々とのかかわりの中で心を開放できるよう、各地の避難所で『子どもにやさしい空間』づくりを進めました。
③『バック・トゥ・スクール(学校へ戻ろう)』キャンペーン
学校の再開は、子どもたちの“日常”の復興の第一歩です。4月の入学式・始業式に向けて、学校再開への様々な取り組みがおこなわれました。まず授業の再開に不可欠な文房具などの学用品を岩手県では被災した小中学校に在籍する全生徒に、宮城県でも73校の小中学校の生徒に、合計2万セットを届け、また、パソコンやプリンターなど先生方が必要とする機器類、学校活動再開に必要な机・椅子などの備品を100校を超える小中学校に提供しました。
④『ちっちゃな図書館』プロジェクト
被災した子どもたちが一刻も早く心の平穏を取り戻すことができるよう、「絵本」と「笑顔」を届けようと始まった支援プロジェクト。日本全国に絵本の寄贈を呼びかけると、続々と寄せられた絵本や児童書、紙芝居、そして被災地を応援する気持ち。それらを対象年齢に合わせたミニ図書館セットにして、避難所や小・中学校、幼稚園、保育園、そして子どものいる家庭へと届けています。3月26日に呼びかけをスタートしてから約2ヶ月半、すでに13万冊の図書が被災地に届けられました。
⑤ユニセフこどもバス遠足
岩手県、福島県では、子どもたちの心のケアの一貫として、避難生活を贈る子どもたちや原発事故の影響で外遊びの出来ない子どもたちを対象に、安全な場所で思いっきり外遊びを楽しむバス遠足を実施しています。
⑥プレイセラピー講習の拡大展開
震災が起こったその日、日本ユニセフ協会が発信したのは、「子どもたちの近くに寄り添うこと。子どもの言うことに耳を傾けること。子どもたちが安全に過ごせる、子どもに優しい空間を作ること。子どものためのおもちゃなどを用意し、子どもたちが遊ぶよう勇気づけること」といった、家庭でできる子どものための心のケアのヒントでした。
⑦乳幼児健診、予防接種の本格的な再開
5月~6月にかけて、ようやく被災地各地での乳幼児健診・予防接種が本格的に再開され始めました。緊急救命の医療が優先される中で、幼い子どもを抱えるお母さんたちは、こうした健診を待ち望んでいました。日本ユニセフ協会は、必要な機器類(診療用具、身長・体重計など)、ワクチンや保冷庫、医師や保健師の巡回のための車両などを提供して、母子保健行政のサポートをしています。
⑧子どもに優しい幼稚園、保育園の建設支援
日本ユニセフ協会は、宮城県と岩手県の被災地の自治体からの要請を受け、保育園や幼稚園等の仮設園舎の建設や大規模な修繕のための支援活動を展開しています。
お昼には、おなじみの「ネパールカレー」と「サーデコアル(簡単なじゃがいも料理)」が振舞われました。これは山形市内の「ぶどうの家」の手作りによるもので、スパイスの効いたカレーですが、辛さは初心者むけに優しい味に仕上がって、美味しく好評でした。そのほか、「ネパール紅茶」やぶどう家特製の「クッキー」も振舞われました。なお、お昼代の500円は材料費を抜いた分をユニセフ募金といたしました。
また、今年は同時開催として、宮城県ユニセフ協会作成の写真パネル「東日本大震災」展示や、ユニセフグッズ販売なども行われました。
午後はメイン企画として、大石田町地福寺住職の宇野全匡さんに「ネパール・ズビン村の自立創造を支援」と題して、お話をしていただきました。
一人のジャナリストが、1996年にネパール・ズビン村にたどり着いた理由。そこでの一人の青年クナシュリとの出会い。村をより住み易くしたいという願いを叶えるために、日本で学ばせようとして経緯。そして、日本でのホームシティ先として選ばれたのが、山形県大石田町鷹巣地区の地福寺だったこと。そして、そこからズビン村の人々の経済的・精神科的自立を目標として、1997年から支援が始まったこと。そして、それ以降、毎年二人ずつの青年を受け入れていること。支援にかかわる人々全員が、学びあい与え合って、成長していく様子を、仏教の講話を交えながら、お話をしていただきました。宇野全匡住職の心に響くお話に、皆さん時間を経つのも忘れ、聴き入っていました。
最後に、県連の大友廣和専務より、今年のユニセフ活動について報告があり、ハンド・イン・ハンドや募金の目標達成について提案されました。そして、西置賜生協の鈴木敦子さんより「宇野住職のお話を聞き、檀那(ダーナ)という言葉が、喜びの心をもって他人に財物などを施すこととわかり、ユニセフ活動にも通じることだと思いました」と閉会の挨拶があり、ユニセフのつどいを終えました。

