天童市の半澤鶏卵さんでやまがた育ち産直さくら卵の交流会を行いました。(第2回産直交流会)
2013.06.21
さくら卵の生産は県内5戸の生産者の方にお願いしています。主に内陸をカバーしていただいている半澤鶏卵さんにはこーぷ委員会を中心に年に何度も交流会や学習会を開催していただいていますが、産直委員会としては、久しぶりの開催となりました。
半澤社長さんの案内で、敷地内GP※センターを見学しました。時間的に共同購入のパック作業は終了していたので、箱詰めの様子を工程を追って見学しました。昨年も卵のひびや血玉除去のセンサーを含む選別機械の更新や、卵の頭とお尻を判別する機械の導入などを新たな器械の導入をされて、クレームが劇的に減っていると説明がありました。
※GPセンターとはグレーディング・アンド・パッキングセンター、洗卵後つまり鶏卵の格付(選別) 包装施設のことをいいます。規格取引上の卵重区分(SS、S、MS、 M、L、LL)に分別することです。※自社直営農場である出羽の郷しあわせファームは、天童市寄りの東根市にあります。鳥インフルエンザ対策をはじめ安全衛生管理のため、部外者の立ち入り禁止となっています。
交流会では地産地消企画部長の渡邊さんより、経営が厳しい中でも毎回見学に来るたびに設備を更新されており、安全安心、クレームの削減など私たちの期待と願いにこたえてほんとうに頑張っていただいていますとあいさつがあり、共同購入、センターそれぞれの取組みが報告されました。半澤さんより宣伝ですがと前置きをされ、燻製たまご「スモッち」が漫画雑誌の題材に取り上げられ、全国テレビでもお取り寄せしたい商品の第3位、また銀座の山形県のアンテナショップでも売上げ上位になっていることの紹介がありました。
続いて出羽の郷しあわせファーム鶏舎の写真を見せてもらいながら学習をしました。最初にたまごの価格について、資料にもとづき現在の卵の値段は昭和20年代よりも安いこと。(常に物価の優等生といわれている。)一方で、世界的な穀物需給の逼迫で飼料代などの生産経費の高騰に加え、安全のための費用もかかり経営が非常に苦しくなっていること。私が増川さんから引き継いだころから飼料代は高止まりになっている。最近は大手とよばれる100万羽以上の養鶏業者が羽数を増やしているので、規模では太刀打ちできない。50万羽くらい(これじたい相当大きな規模だが)でも廃業するところがある。最近も県内同業者が鶏卵をやめて豚だけに集中するというような話も聞いている。県の養鶏の協会に登録している方は十数人にまで減っている。
養鶏場は現在大小10棟あり約2万羽を飼育しています。ウィンドレス鶏舎とよばれる窓のない鶏舎もありますが、それは工場のようなもので、日光が入ってこない。鶏の健康を考えて鶏舎は開放鶏舎のゲージ飼いです。平飼いという方法もありますが、平飼い、ゲージそれぞれのよさがあると思います。またEM菌(有用微生物)を使った飼育管理をしており、養鶏場の臭いが少ないなど周りの環境にも配慮しています。
鶏舎管理については、残念ながら上記の理由により見学いただくことは出来ませんが県の担当部局が優良鶏舎として視察にきており、ご安心頂きたいと思います。さくら卵は、岐阜県の後藤養鶏場の純国産鶏種、さくらの卵、黄身が大きいのが特徴で、卵かけごはんに最適です。私のところでは中雛でもらっています。生後140日ぐらいから卵を産み始め、2年が限度になります。飼料は、NON-GMOのトウモロコシ、大豆を使った配合飼料で、県内の食糧自給率の向上にも貢献する県産はえぬきを10%配合しています。米を配合すると黄身の色が白っぽくなり10%ぐらいが限度と思います。いい卵はやっぱり餌と水だと思います。ここは清水でしか生息できない絶滅危惧種のイバラトミヨが生育する山形でも有数のいい水が出るところです。
卵の賞味期限は生たまごで食べられる期限を表示しており、採卵日から14日になっています。実際は保存温度10℃で57日は持ちますが、夏場の一番暑いときを想定して2週間としています。
ただ夏場は品質が急激に劣化しますので、早めにたべてください。
白たまごだけでは、価格競争にのまれ経営がなりたたず、スモッちもそうだがいかに付加価値をつけた商品を作っていけるかが鍵で、そういう意味では付加価値もあり安定的に買ってもらえる生協のさくら卵の扱いは大変ありがたいとい思っています。
参加者からは「今までサルモネラ菌のことも心配で実は生卵では食べていなかったのですが、今日の学習とお話を聞いて安心しておいしい生卵で食べてみたいと思います。」 「卵焼きもふんわりと仕上がるし、メレンゲをつくるとき、泡立ちがよくつやつや光って他のとぜんぜん違う。」「今日のお話を聞いて経営の厳しさをほんとうに実感しました。生産者と生協の関係が地産地消を担っていることがわかりました。頑張ってください。」などの意見が出されました。最後に今後も学習や、交流、宣伝を繰り返しすすめて普及し、私たちの大切なさくら卵を守り育てていきましょうと確認して閉会しました。
半澤社長さんの案内で、敷地内GP※センターを見学しました。時間的に共同購入のパック作業は終了していたので、箱詰めの様子を工程を追って見学しました。昨年も卵のひびや血玉除去のセンサーを含む選別機械の更新や、卵の頭とお尻を判別する機械の導入などを新たな器械の導入をされて、クレームが劇的に減っていると説明がありました。
※GPセンターとはグレーディング・アンド・パッキングセンター、洗卵後つまり鶏卵の格付(選別) 包装施設のことをいいます。規格取引上の卵重区分(SS、S、MS、 M、L、LL)に分別することです。※自社直営農場である出羽の郷しあわせファームは、天童市寄りの東根市にあります。鳥インフルエンザ対策をはじめ安全衛生管理のため、部外者の立ち入り禁止となっています。
交流会では地産地消企画部長の渡邊さんより、経営が厳しい中でも毎回見学に来るたびに設備を更新されており、安全安心、クレームの削減など私たちの期待と願いにこたえてほんとうに頑張っていただいていますとあいさつがあり、共同購入、センターそれぞれの取組みが報告されました。半澤さんより宣伝ですがと前置きをされ、燻製たまご「スモッち」が漫画雑誌の題材に取り上げられ、全国テレビでもお取り寄せしたい商品の第3位、また銀座の山形県のアンテナショップでも売上げ上位になっていることの紹介がありました。
続いて出羽の郷しあわせファーム鶏舎の写真を見せてもらいながら学習をしました。最初にたまごの価格について、資料にもとづき現在の卵の値段は昭和20年代よりも安いこと。(常に物価の優等生といわれている。)一方で、世界的な穀物需給の逼迫で飼料代などの生産経費の高騰に加え、安全のための費用もかかり経営が非常に苦しくなっていること。私が増川さんから引き継いだころから飼料代は高止まりになっている。最近は大手とよばれる100万羽以上の養鶏業者が羽数を増やしているので、規模では太刀打ちできない。50万羽くらい(これじたい相当大きな規模だが)でも廃業するところがある。最近も県内同業者が鶏卵をやめて豚だけに集中するというような話も聞いている。県の養鶏の協会に登録している方は十数人にまで減っている。
養鶏場は現在大小10棟あり約2万羽を飼育しています。ウィンドレス鶏舎とよばれる窓のない鶏舎もありますが、それは工場のようなもので、日光が入ってこない。鶏の健康を考えて鶏舎は開放鶏舎のゲージ飼いです。平飼いという方法もありますが、平飼い、ゲージそれぞれのよさがあると思います。またEM菌(有用微生物)を使った飼育管理をしており、養鶏場の臭いが少ないなど周りの環境にも配慮しています。
鶏舎管理については、残念ながら上記の理由により見学いただくことは出来ませんが県の担当部局が優良鶏舎として視察にきており、ご安心頂きたいと思います。さくら卵は、岐阜県の後藤養鶏場の純国産鶏種、さくらの卵、黄身が大きいのが特徴で、卵かけごはんに最適です。私のところでは中雛でもらっています。生後140日ぐらいから卵を産み始め、2年が限度になります。飼料は、NON-GMOのトウモロコシ、大豆を使った配合飼料で、県内の食糧自給率の向上にも貢献する県産はえぬきを10%配合しています。米を配合すると黄身の色が白っぽくなり10%ぐらいが限度と思います。いい卵はやっぱり餌と水だと思います。ここは清水でしか生息できない絶滅危惧種のイバラトミヨが生育する山形でも有数のいい水が出るところです。
卵の賞味期限は生たまごで食べられる期限を表示しており、採卵日から14日になっています。実際は保存温度10℃で57日は持ちますが、夏場の一番暑いときを想定して2週間としています。
ただ夏場は品質が急激に劣化しますので、早めにたべてください。
白たまごだけでは、価格競争にのまれ経営がなりたたず、スモッちもそうだがいかに付加価値をつけた商品を作っていけるかが鍵で、そういう意味では付加価値もあり安定的に買ってもらえる生協のさくら卵の扱いは大変ありがたいとい思っています。
参加者からは「今までサルモネラ菌のことも心配で実は生卵では食べていなかったのですが、今日の学習とお話を聞いて安心しておいしい生卵で食べてみたいと思います。」 「卵焼きもふんわりと仕上がるし、メレンゲをつくるとき、泡立ちがよくつやつや光って他のとぜんぜん違う。」「今日のお話を聞いて経営の厳しさをほんとうに実感しました。生産者と生協の関係が地産地消を担っていることがわかりました。頑張ってください。」などの意見が出されました。最後に今後も学習や、交流、宣伝を繰り返しすすめて普及し、私たちの大切なさくら卵を守り育てていきましょうと確認して閉会しました。