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大谷果樹組合・共立社産直40周年を記念して、産直りんごの摘果作業お手伝い交流会開催

2013.05.29
 五月晴れと雪解けの朝日連邦・月山を仰ぎ、北村山、寒河江、天童、山形、西置賜、南陽の組合員18名、職員10名の総勢28名が大谷果樹組合事務所に集合。
 最初に白田組合長より「雨天決行とあり企画する段階から当日の天候のことが心配でしたが、みなさんがお天気を持ってきてくれてありがとう。この天気でみなさんと作業ができることを喜びたいと思います。そして一番は怪我のないようにしてください。よろしくお願いします。」とご挨拶。
 続いて組合長から組合の7人の園主の紹介のあと、参加者3~5名で1グループとなり、それぞれの園地に向います。ほとんどの方がはじめての経験。最初に摘果の仕方を教えてもらい、脚立のかけ方も教わって早速作業スタートです。りんごの花が咲いたあと1箇所に5個ぐらいの小さい実がなります。真ん中の1つを除いて、残り全部を摘み取ります。今咲いている花も摘み取ります。間違って売り物にならなくなるのではと最初はみなさん不安でしたが、何回も摘果するから大丈夫の励ましの声にだんだん慣れて作業が進みます。りんごの木1本の1回の摘果にひとり約6時間もかかるとのこと。非常に地味で根気のいる作業です。これが2ヶ月も続きます。脚立にのぼって作業をしながら話がはずみます。りんご作りの情熱について、大谷果樹組合と共立社のつながりについて、りんごに関する疑問質問、遠慮なく味についても言ってほしい。朝日町のりんご農家も高齢化、跡継ぎがいなくて減っているなどなど。中には園主の恋バナを聞き出すグループもあったとか。気温は高いのですが、園地には風が吹いて実に爽やかな気分です。うっすらと汗をかいて約2時間の作業が終わる頃にはもうみなさん和気あいあい。
 
 近くの公民館に移動して作業したグループごとに席に着き、大谷果樹組合さんのご好意で山菜汁を用意していただいたことに感謝をして、昼食交流会がはじまりました。はじめに組合結成当初から頑張ってこられた志藤修治さんから大谷果樹組合の歴史をうかがいました。「朝日町でも一番古い組合で、それは農協が出来る前だったこと。今の白田組合長で4代目。2代目の志藤組合長の時に生協の片桐さんを通じて本格的に全国の生協さんとの関係が始まった。大谷果樹組合の一番の特徴は当時でいう有機栽培。堆肥づくりをして、肥料もぼかし肥料を作っている。大谷果樹組合のりんごはうまいといわれるようになったのも何十年の歳月をそうしてきたからだと思っている。そして安全安心のための減農薬。ところが最近温暖化の影響でうまくいかない。10月になっても暑く、病気も虫も湧いて以前より農薬が減らせない。りんご作りは温暖化で苦労している。」
 続いて参加者からも、「果樹に囲まれた地元にいながら今までりんごの木も、花も触ったこともなかった。 今日の作業を経験して、思いのほか大変なことを実感しました。りんごと農家さんに対する思いを新たにしながらこれから果物などを食べていきたい」などグループごとに感想が寄せられました。参加者を代表して廣部副理事長より「40周年記念でご苦労の一端をお手伝いし貴重な経験ができたことに感謝します。震災のときもいち早く暖かいおにぎりを届けてくださり自分たちで採って作った山菜汁を被災者の皆さんに振舞っていただいたあの時のことを思い出し、山菜汁をご馳走になりました。お互いの暖かい交流がいつまでも続くよう願っています」と感謝と閉会の挨拶がありました。最後に組合長が「大事にしたいことはもちつもたれつという言葉。これがなければ永いつきあいは出来なかった。歴代の組合長がいっていたように、いつも三方よしの気持ちでやってきたから40年の歴史を築いてこれたのだとつくづく思う。そして常々言っていることは「我々は誰を大切にするんだ、それは(生協の)組合員さんだ、そのことで我々は生活できる。そのことを忘れなければ今後もまだまだ長く続くはずだ。」と決意と感謝で締めくくられました。秋のりんごの葉摘み作業の提案も出され、実施の方向で検討することになりました。



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