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放牧酪農乳の生産地 飯豊ながめやま牧場見学記(第1回産直交流会)

2016.06.28
当日はあいにく雨が降り、組合員の皆さんが楽しみにしていた「牛の放牧風景」は見られませんでしたが、ながめやま牧場の牛の飼料のことや飼育環境、牛乳やヨーグルトの説明などを聞き、有意義な見学交流会となりました。
  
最初に、工藤専務さんよりご挨拶とともに、牧場の概要として180haの面積の中で約300頭の乳牛が飼われていることや、商品や生乳生産に関わる様々なこだわりに関する詳しい説明がありました。特に、昨年5月より県内の大半の学校給食で出されている「こだわりヨーグルト(個食・加糖タイプ)」の紹介とともに、牛の餌や飼育方法などについて多くの時間を割いて熱心な説明がされました。
この中で、特に強調されていたのは、「全国の一般的な酪農では、ほとんどがつながれたまま一生を終えるが、我々は放牧すること、また牛舎でも、牛と牛の間に柵を設けず、縄にもつながないで自由に動ける状態にしておくことで、ストレスをなるべく感じない健康的な育て方をしていること」、「餌は外国の影響を受けず、食料自給率向上につながる国産&山形県産の材料を使用すること、例として現地牧草はもちろん、県内産とうもろこし・稲わら・飼料用米などを給仕していること」、「加えてエコフィード=食品残渣・循環型の飼料(山形県産おから、りんご果汁などの絞りかす、宮城県産モルトかす)を給仕していること」「他県産のヨーグルトではなく、山形県産の原料で県内で作られたヨーグルトを出したかったこと」などが話され、参加した組合員も、うなずきながら熱心に説明を聞いていました。

あわせてこういった健康的な環境とこだわった餌で飼育されている乳牛からとれた生乳を原料にし生産されている商品についても、試食をしながら説明があり、その後質疑応答がありました。
次に、生協から橋本部長より、ながめやま牧場とのおつきあいのきっかけや、こういった優れた生乳を使った牛乳やヨーグルトの利用をもっともっと組合員にお知らせしていきたいこと、センター業務支援小林商務と共同購入松田商務からは、放牧酪農牛乳とプレーンヨーグルトは、供給開始以来順調の伸びていること、中でもこの数ヶ月はヨーグルトが特に好調であること、今後も「様々なこだわり」を組合員にお知らせしていくことで更に供給を伸ばしていくことなどが話されました。
作業の関係で遅れて加わった、ながめやま牧場の遠山場長さんからは、「工藤専務から説明があったようなこだわった飼育をしているが、まだまだ未完成であり、もっともっと努力していきたい。」こと、「各製品の味にバラつきが出ないように、放牧ができない積雪期、暑い夏場の時期、それ以外の時期時期で、味の違いが出ないような餌の与え方、飼育方法の研究改善に日々努力をしている。」ことなどの話がありました。その後、遠山場長さんと工藤専務さんの説明を聞きながら、「搾乳場」→「牛舎」→「飼料庫」→「子牛舎」などを見てまわりました。(降雨のため、堆肥ハウスや自家栽培している飼料用とうもろこしの園地は省略しました)

交流会の最後に、組合員を代表して南陽生協の片桐議長より閉会の挨拶があり、「今日見たこと、学んだことを帰ってから、各地域で広め、更にながめやま牧場の生乳を使った製品の普及拡大に努めましょう。」との決意をこめた挨拶があり、悪天候の中ではありましたが、有意義な交流会になりました。
 
交流会に協力をしていただいた、ながめやま牧場、奥羽乳業の関係者の皆さん、参加してくださった組合員、職員の皆さん、あらためてご協力に感謝申し上げます。



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